前に書いたんですが重松清さんの「峠うどん物語」
先日読み終えました。
タイトルの「峠」は本当に峠でした(笑)
峠にあるうどん店。そこは主人公の祖父母が営むうどん店。
うどん店の目の前には市営の葬儀場。
葬儀場の帰りに立ち寄るお客さんがほとんどのうどん店。
そこで主人公が祖父母のお手伝いをしながら少しづつ色んなことを知り、感じて少しだけ成長する。
そんな物語でした。
普通のうどん店とは違い、葬儀帰りに立ち寄るお客様がほとんどで。
色んな事情や感情を抱えたままうどん店でうどんを食べるお客さんたち。
そんなお客さんを迎える祖父母を主人公が見て感じて考えている。
人の生死を考えたり、感じたりするのはやはり自分が大人になってからの方が当然多くなります。
誰かを見送ることは自分の年齢が上がれば上がるほど身近なことになってゆく。
そしていつかは自分が死を迎えることになる。
そんなことを子供(主人公)が感じながら、見ながら少しづつ成長していく姿が描かれていました。
主人公だけでなく周りの大人たちも同じように描かれている感じが良かったな~。
大人だろうが子供だろうが色んなことを感じて成長し続けるって難しいんですけど良いなって思います。
読み終えた後は「かけうどん」の最後「生卵のせ」が食べたくなりました。
うどんっておいしい、あったかい食べ物です。
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